THEME募集課題

課題番号 0010

適切で簡易・低コストな雪氷対策

2022年10月20日~2022年11月30日

募集終了

2022.10.20

雪氷対策を適切に行い、効率化・低コスト化を図りたい。

 

 冬の道路の走行性は、雪や雨等の天気、路面温度、外気温、日射の有無、風向風速等の環境条件に影響を受けます。愛知道路コンセッション(株)では、道路利用者に安全・安心・快適なサービスを提供するために道路状況を確認し、気象情報等を考慮して凍結防止剤の散布、除雪等の作業や速度制限、通行止め等の対応を実施しています。

 

 

除雪の状況①

除雪の状況②

凍結防止剤の散布状況

積雪による通行止めの状況

 

 

 

 

 

 雪氷対策は道路利用者の安全・安心に大きな影響を与えます。適切な速度規制や通行止め等の規制を実施することで、スリップ事故や追突事故を未然に防ぐことができます。また、雪氷対策を適切に行うためには、場所毎に変化する天気や気温等のリアルタイムな情報と気象予報等の情報と合わせて検討し、適切な対応の準備をする必要があります。

 

 路面の凍結防止を目的に凍結防止剤(塩化ナトリウム溶液)を散布しています。しかし、路面の塩化ナトリウム溶液の濃度や凍結の有無は、積雪量や降水量、路面温度や外気温、場所等の環境条件や道路構造に影響を受けます。また、凍結防止剤の散布は鉄筋コンクリート構造物の塩害の発生原因となるため、過剰な塩化ナトリウムの散布は、鉄筋コンクリート構造物の耐久性を低下させます。そのため適切で効率的な凍結防止剤の散布方法(凍結防止剤の種類、散布頻度、散布量)について検討の必要があります。

 

 除雪作業は除雪車等を用いて実施しています。しかし、料金所周辺の狭隘部や車線分離標(ポストコーン)が設置されている部分に関しては手作業で行う必要があります。人の手で行う作業を機械化できれば、走行性の向上、通行止めの早期解放、作業負荷の軽減、作業コストの縮減等に結び付くと考えられます。

 

 

 そこで、愛知アクセラレートフィールドでは、適切で簡易・低コストな雪氷対策を実施するために以下の技術について公募いたします。

 

・積雪量や凍結の有無をリアルタイムで計測できる技術

・場所毎に積雪量や凍結を計測・予測できる技術

・適切な凍結防止剤の散布方法(場所、頻度、量)に関する技術

・鉄筋コンクリート構造物の耐久性に影響が少なく低コストな凍結防止剤

・除雪車で作業ができない場所の除雪作業を簡易で早期に実施できる技術

 

【実証における制約条件】
 ご提案の内容により、個別に検討・設定させて頂きます。

【フィールド候補】
 室内試験:茨城県、前田建設工業(株)ICI総合センター施設内

 現場試験:愛知道路コンセッション(株)が運営している道路

  ※応募者の状況に応じて、ヤードや開催時期の調整をさせていただきます。