THEME募集課題

課題番号 0009

道路付属物や建築施設の点検業務の効率化

2022年6月17日~2022年8月31日

募集終了

2022.06.17

道路付属物や建築施設の点検業務の効率化を図りたい。

 

 愛知道路コンセッション㈱では、道路利用者及び第三者被害の恐れのある事故を未然に防止し、安全かつ円滑な道路交通の確保を目的に、各種点検業務を行っています。

 本点検の対象範囲は運営する有料道路8路線の72.5㎞と広範囲におよび、点検対象は道路、橋、トンネル等の構造物だけでなく、それらに付属する道路標識、道路照明、ガードレール等の道路付属物や、料金所・PA等の建築施設等の多岐にわたります。膨大な数の点検を行うためには、より効率的な点検手法が求められます。

 

 道路付属物や建築施設の点検の種別として、以下が例として挙げられます。

 

(1)通常点検

通常点検とは、付属物の変状の原因となる大きな揺れ、大きな変形及び異常を発見することを目的に、道路の巡回(通常・夜間及び定期パトロール)を行う際に実施する点検をいう。

(2)初期点検

初期点検とは、付属物新設後又は付属物の仕様変更等が行われた場合の比較的早い時期に発生しやすい変状・異常を、早期に発見するために行う点検をいう。

(3)定期点検(詳細点検・中間点検)

定期点検とは、付属物構造全体の変状を発見しその程度を把握するとともに、次回の定期点検までに必要な措置等の判断を行う上で必要な情報を得るため、一定期間ごとに行う点検をいう。

 

引用:愛知県建設局道路維持課 付属物(標識、照明施設等)定期点検要領(案)R2.4

 

 その他、災害の事前又は事後に実施する異常時点検や特殊な条件を有し、独自の点検計画に基づいて行う特定点検があります。通常点検は付属物の倒壊、部材の落下の要因となりそうな異常を早期に発見することを目的に、管理隊による目視で行われています。初期点検は、新設又は仕様変更後の概ね1年後から翌年度末までの間に実施し、ボルトのゆるみ、脱落などの比較的早い時期に発生する異常を発見、対策を講じるために実施しています。また、通常点検では確認できない又は発見が困難な高所や狭隘な箇所における変状については、5年に1度定期点検を実施し、道路規制を設けて高所作業車等を用いた詳細な点検を実施しています。この点検の結果及び供用後の年数、環境条件などを参考に、対策の必要性の判定及び健全性の診断が行われています。

 

 これらの点検業務において、以下のような多くの課題を抱えています。

  • 維持費の減少
  • 点検時の道路利用者及び第三者への被害の発生
  • 交通規制に起因する渋滞や事故の発生
  • 点検実施者の異常の見落としや習熟度による評価・判定結果のばらつきの発生
  • 管理対象物の膨大な点検データの管理

 

 

道路付属物の点検風景・道路規制状況

ガードレール等の点検状況風景

資材倉庫の点検状況風景 

 

  そこで、愛知アクセラレートフィールドでは、点検業務の効率化に向けて、以下の技術について公募いたします。

  • 点検業務の安全性を向上させる技術
  • 点検業務にともなう交通規制の時間を短縮または不要とする技術
  • 簡易かつ安全に高所及び狭隘な点検箇所を点検できる技術
  • 簡易かつ適切に点検部位(支柱・接続部等)の変状検知や劣化予測ができる技術
  • 点検記録が自動的に収集・分類・保管され、点検調書の管理を効率化できる技術
  • 点検業務のコスト縮減を図れる技術

 

【実証における制約条件】

ご提案の内容により、個別に検討・設定させて頂きます。

 

【フィールド候補】
室内試験:茨城県、前田建設工業㈱ICI総合センター施設内

現場試験:愛知道路コンセッション㈱の道路付属物や建築設備

※応募者の状況に応じて、ヤードや開催時期の調整をさせていただきます。